日本では、ワーナー・ホーム・ビデオからDVDが全シーズン発売されたアルフだが、ここオーストラリアでもやっと、ワーナーブラザーズからDVDが発売され始めた。日本で発売されているものと同じバージョン。定価AU$40程度。実売AU$20(1,640円相当。シーズンボックスがこの価格。毎度のことながら、日本でDVDを買うと馬鹿らしいほどに値段が高いことがわかる)
ファスコを探せ
日本でも、DVDが出揃い、ALFファンなら毎日見ていることだろう。そこで、ちょっとクイズ形式にしてみよう。
ALFのクリエーター、ポール・ファスコを見たことがあるかい? 本当は、見たことあるけれど、気づいていないだけかも知れない。実は、ファスコは、エピソードの中に登場しているのだ。 英語のできる人は、ずっと昔に気づいていることだが。
ヒント: ウイリーが、重婚の指名手配者と間違われるエピソード。FBIに集められた容疑者の中にファスコがいる。 (ALFファンなら、これだけで、エピソードのタイトルがわかる。 ファスコをキーワードに、エピソードをよく見なおしてみよう。)
ちなみに、名前だけなら、他のエピソードにも出て来ている。
ヒント: モーラとリンの会話中。(ALFファンなら、これだけで、エピソードのタイトルがわかる。 ファスコをキーワードに、エピソードをよく聞きなおしてみよう。)
注: NHKの放送では、フスコとなっているが、これは誤訳。正しくはファスコと読む。 毎度のことながら、吹き替えで見ていると、台詞が異なるかも知れない。
リン役、アンドリア・エルスンの真実
以前、ここで、リン役のエルスンが、「もう1シーズン続いていたら気が狂っていた」と述べたALF の撮影内幕を書いたが(「ALFの最後」の項目参照)、この「ALF出演に関していい思い出を持っていない」部分だけがあちこちに剽窃、流用され、アルフ・ファンを減滅させているらしい。
これは、ALFの不自然な終わり方と「Project ALF」にタナー家のメンバーが登場しない理由として「要約」を述べただけであって、実際には、もっとあるのだ。
なぜなら、リン役のエルスンにとって、ALF出演は全く悪かったわけではないのである。ALF撮影により知り合った製作スタッフと、その後、結婚しているからだ。
吹き替えで見ている人は気づかないだろうが、原語で見ていると、シーズン1から4を通して、エルスンは安定した演技を見せている。 ウイリーを演じたマックス・ライト、ブライアン役、ベンジー・グレゴリーも同じだ。 だが、ケイト役、アン・シェディーンは、"ムード・スイング"が感じられ、精神的に影響を受けていたのは彼女なのだ。
おまけ: ALF終了後、10年程度してから、マックス・ライトが他の番組に出ているのを見かけたことがある。
ALF雑学
シーズン1の矛盾
- ケイトは一人っ子?
「Mother and child reunion」のエピソードで、ケイトは自分が一人っ子だと言っている。しかし、後のシーズンのエピソードでは、姉妹がいるという台詞がある。
- ウイリーにはロドニーと言う名の兄弟がいる?
「La Cucaracha」のエピソードでは、巨大化したゴキブリを、ブライアンが、ロドニーと呼ぶ。ウイリーは、「ゴキブリに、自分の兄弟の名前を付けたのか」と答えている。シーズン4に、ウイリーの弟が登場するが、名前は、ニール。ロドニーという兄弟は、登場していない。
- ALFの身長
ALFとドラえもんには共通点がある。それは身長。ドラえもんは129.3cmの設定だそうで、ALFは4フィート3インチの設定だと言う。4'3"はcmに換算すると129.5cm程。二人とも殆ど同じ。
しかし、エピソードの中で、ALFを3フィート=91cmと言う場面があるが、91cmにしては他の登場人物の身長設定が不自然な感じがするシーンも多々ある。
例えば、シーズン1のエピソード、「Jump」の中に、実在の元NFLクォーターバック、ジョー・ネイマスが登場する。ネイマスは、選手簿に身長6フィート2インチ(約188 cm)で登録されていた男。このエピソードで、ALFとネイマスが並んで立っているシーンを見ると、ALFは、ネイマスの腰の高さまでの身長。91cmしかないとはおよそ思えない。
とは言え、ブライアン(シーズン1で、7才の誕生日を迎える設定)と並んだ際の身長を考えると、91cmが妥当に思えるシーンもある。ちなみに91cmは、2歳児程度の身長。(とは言え、ドラえもんを見ていても、他の登場人物と比較して、とても129.3cmの設定には思えないシーンが多々あるので、なんとも判別しがたいのだが...)
また、シーズン3の「Do You Believe in Magic?」のエピソードでは、ALF自ら「3フィート2インチ(96.5cm)」と言っているので、真相は定かでない。
- ALFの年齢
シーズン1の「Help me, Rhonda」のエピソードで、ALF自ら、「8月で229才になる」と言っている。しかし、2005年にアメリカで発売されたシーズン2のDVDのパッケージには、273才という記述がある。
ALFのシーズン1は、1986年放送で、1986年に229才と仮定しても、2005年には、248才でしかありえない。身長同様、設定が統一されていない証拠とも言える。
- ロケと全身像
ALFのシーズン1は、4シーズンの中でも、内容的にバラエティに富んでいた。
その理由の一つが、ロケ。シーズンを重ねるに連れてロケが減り、スタジオのセット撮影のみになっていく。また、ALFの全身像、特に歩き回るシーンが頻繁に登場するのもシーズン1。
というわけで、シーズン1はある意味では貴重。
注: 登場人物の台詞は原語のため、NHKで吹き替え放送したものと異なることも多い
カナダで発売されているALFのDVD、The ALF Filesのメニュー画面

ALF Season 1のDVD(US版)
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発売元はLionsgate。4枚組みで616分。ちなみにお値段は約$40。
DVDの評価:第一の欠点は、NBCが当時放送したものではなく、シンジケート版と呼ばれるカット版であり、オリジナルではないこと(この点に関しては、後述)。特に、"Wild thing"のエピソードは、どういうわけか、かなりカットされていて短い(20分あるかという程度)。
サブ・タイトル(字幕)もない。
エピソードは、25話、26回分収録("Try to remember"のエピソードは前編、後編で放送された。DVDには、1話として連続で入っている)。
唯一の利点は、アメリカでも放送されなかった、パイロット版(試験的に製作して、モニターに見せて反応を調査するエピソード)が収録されていること。とは言え、このエピソードは、ウイリー役のマックス・ライトが「これは受けない」と思ったという試作品。これを入れるよりは、エピソード全部ノーカットの方がいい(詳しくは後述)。
メニューはインタラクティブで、ALFのしゃべりがある。他は、特になし(俗に言うプルーパー=しくじり集があるが、画質は悪いし、別に面白くない)。
エピソード・インデックスが1枚入っているだけ。
ちなみに、収録エピソードは後述するが、特典は、
- The original un-aired pilot episode
このDVDセットに収録されているものの中で、唯一オリジナルのためか、時間的にはノーカット版に相当する。しかし、内容的には、放送されたものと殆ど変わらず、放送時にカットされたり、取り直しになったクオリティの低いシーンが入っているだけ。
大きな違いは2点。放送されたものは、ALFがタナー家のガレージの屋根に墜落してくるところから始まるが、この試作では、冒頭に家族が食卓で会話している。また、隣のオクモニックの通報で、エイリアン・タスク・フォースがタナー家を訪れるが、この試作では、全身黒ずくめ。これも放送されたものは、見るからに軍人で、キャラクターが変えられている。
細かいシーンの取り直しは他にもいくつかあるが、未放送のオリジナルとして、わざわざDVDに入れるほどのものではない。
- Gag/outtakes reel
シーズン1のみからでなく、全シーズンからのブルーパー。画質はかなり悪い。特に面白くもない。
- ALF Trivia facts
ALF製作の裏話だが、クリエーターの自己宣伝。不要。
ということで、最終評価は、無駄なもの入れないで、「オリジナルのネットワーク・バージョンで出しなさい」の一言。ファンとしては、見送ってもいいDVD(詳しくは後述)。
ALF Season 2のDVD(US版)
DVDの評価:
根本的にシーズン1と同じだが、特典にALFのアニメ版が2話入っている。
ALFのDVDノーカット版を!!!
2004年8月10日にアメリカでALFのシーズン1のDVDが発売になったが、カットされた編集版(シンジケート版と呼ばれる)であり、NBCが放送したオリジナルではない。
ALFのDVD化に4年以上の努力と忍耐をして来たファンの一人として、オリジナルでないのは、やっぱり納得行かない。
オリジナルのネットワーク・バージョン発売に関する嘆願は、NBCへ直接行われていることを発見。 詳しくはここにアクセス
オリジナルとシンジケートはこう違う
シンジケート版は、ケーブルTV等の再放送用に他局に流される。本来、30分番組なら、CMを除いてオリジナルは24分程度。だが、シンジケートものは、22分程度と短い。
ちなみに、DVD化の際、こういうファンの苦情はよくあるらしく、オリジナルと明記されて発売になるDVDもあるほど。私が、長年DVD発売を待っていた"Seinfeld(サインフェルド)"がこの11月に発売になるが、はっきりと「シンジケート版ではなく、オリジナル・ネットワーク版」となっている。
このALF Season 1のDVDには、「オリジナル・ネットワーク・バージョン」の記述は全くない。
ALFグッズ
ALFのDVD発売でNBCショップ(www.shopnbc.com)にALFグッズが増えたらしい。NBC show items のタブをクリックして、さらにNBC oldies but goodies の中にあるNBC Retroをクリックすると、Tシャツやおしゃべり人形といったALFグッズが現われた。![]()
これをきっかけにALFがまた復活するのも楽しい。
ALF、TVにカムバック?
最近、偶然にALF's Hit Talk Showなるものをインターネット上に発見した。
内容はゲストを招いてのトーク・ショーもの。3rdシーズンに、「Tonight, Tonight」という、ALFがTonight Showの司会をジョニー・カースンに代わってするエピソードがあったがそれと同じ。2004年11月4日から、アメリカで放送中で、全7話という話。
ALFの最後
は、TVシリーズの最終回では分からない。最終回では、エイリアン・タスク・フォースに、仲間とランデブーするところを発見されるところで終わっている。捕まったのか、逃げたのか。いつでも再開できるオープン・エンドだった。ある意味では、非常に不自然な終わり方だった。
これには、いくつかの説がある。
一つは、内容の低下と視聴率低下。いわゆる打ち切りの形で終了を迫られたということ。
1stシーズンから、総集編的に過去のクリップで構成する前編、後編エピソード、Try to Remember(ALFが記憶喪失になる)があったなど、最初からネタのストックが十分になかった雰囲気もある。3rdシーズンには、Tonight, Tonightという、ALFがTonight Showの司会をジョニー・カースンに代わってする、これまた、総集編的に過去のクリップで構成するエピソードがあった(これも前編、後編)。
もう一つは、撮影。30分番組であるが、撮影に要する時間が非常に長く、1話製作するのに20時間とか25時間もかかったそうだ。ALFの居候先となるタナー(Tanner)家の主、ウイリーを演じたマックス・ライト(Max Wright)などは、この「ALF」出演がきっかけで離婚になったり、人生をメチャクチャにされた話まである。
こんな環境だったためか、撮影中はぴりぴりと緊張ムードで、ライトの他、タナー家のケイト役、アン・シェディーン(Anne Schedeen)、リン役、アンドリア・エルスン(Andrea Elson)はALF出演に関していい思い出を持っていないらしい。エルスンは、「もう1シーズン続いていたら気が狂っていた」とまで述べた程。
唯一、子役だったブライアン役、ベンジー・グレゴリー(Benji Gregory 本名はBen Gregory Hertzbergだそうだ)は、「お金になった」と述べてる。(注:ALFの声、Paul Fuscoは、「ALF」のプロデューサー兼 クリエーター。)
本当の理由が何にしろ、1990年にTVシリーズが終了した「ALF」だが、1996年に、ALFの その後(つまり、エイリアン・タスク・フォースに、仲間とランデブーするところを発見された後) を描いた1時間半のTV映画「Project ALF」が放送された(ちなみに、NBCではない)。
この「Project ALF」のあらすじは、ALFはエイリアン・タスク・フォースに捕らえられ、始末されることになる。しかし、それに反対したエイリアン・タスク・フォースのメンバーに助けられ、逃亡するというもの。ところが、ALFをかくまってくれるはずの逃亡先には誰も知らない罠が待ち受ける。(DVDを見る楽しみが減るので、ここで詳しくは書かない。が、さわりはエピソード集の最後に)
前述の理由からか、タナー家のメンバーは登場しない。
ALFの更なる続編は製作されないのか疑問だが、生みの親のファスコは、いいオファーがあればまた番組を製作したいと語っているので、可能性は皆無ではない。
ALFの人気はアメリカ以外に、特に日本とドイツで顕著。前述のように、90分のTV番組「Project ALF」が、ドイツでは映画として公開されたり、アメリカでも発売になっていないDVDとして発売されていたりする。私の友人がドイツを訪れた際、街でALFのポスターを見かけて、写真を取ってきたこともある。
面白いことに、あるお笑いの調査で、日本人とドイツ人は、笑わせるのが最も難しいという結果が出たそうだ。その日本とドイツで人気の「ALF」は、笑いの質が高いということだろうか。
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