正直言って、「日本に9才の娘がいる」を聞いたときには、また、日本人妻とオーストラリア人夫のもめごとかと思った。それだけ、オーストラリア人と結婚した日本人がトラブルを起こすケースが増えているからだ。
どれくらい問題になっているかというと、オーストラリアの日本領事館が、夫の承諾なしには、子供の日本パスポートを発給しない措置を取っているくらいである。離婚や別居に伴い、夫の承諾なしに子供を日本に連れ帰る「誘拐」を防ぐための、「犯罪防止」策なのだ。(注:パスポートの発給は領事の職務管轄で、大使ではない。)
このため、日本領事館が「オーストラリアでは、離婚しても、夫の許可なしに子供を日本に連れ帰ると、誘拐罪になります」と注意を呼びかけていたくらいだ。
さて、当の火災の件だが、その後の新聞記事で、日本人夫婦の移民とわかり、日本人妻とオーストラリア人夫のもめごとではなかったのだが、妻が、夫殺害、放火で逮捕、起訴される始末で、「誘拐」より悪い方向に向かっている。
ランコーン周辺で不動産セールス、ビジネス・ブローカーをしていた知人によると、ランコーンは、古い住宅が多い地域で、中流の下的なところだそうだ。以前、保険金詐欺を目的としたタウンハウス火災があったという。近年は、開発で、タウンハウスが増えているがもともと賃貸物件が大半という。
ランコーンに住んでいる日本人の正確な数はわからないが、永住者は数人のレベルでしょうという。ブリズベン南部でも永住者は何十人だそうだ。
ブリズベン南部は、台湾人、香港人など、中国語圏からの移民が多く、最近は、韓国人も増えている。このため、アジア系のスーパーマーケットも多い。
報道によると、死亡した夫の方は、オーストラリアに10年程度滞在していたそうだ。だが、タウンハウスに住んでいたことを考えると、定住していた可能性は低い。なぜなら、タウンハウスは賃貸用で、購入して住む人はまれだからだ。日本人夫婦の移住の場合、オーストラリアに定住する意思のある人は、まず、一軒家を購入して住んでいる。
(参考までに述べると、オーストラリア人を配偶者に持つ移民の場合は、夫の稼ぎによって、上は、家を購入して住んでいる者、平均はタウンハウスの賃貸者、最下層は夫の兄弟や親戚の所に居候。)
報道によると、夫の方は、過去にフェリーの運転をしていたとされているが、現職などは不明。妻の方は、明らかにされていないが、ざっとチェックしたところ、以前、タウンズビルで個人事業を営んでいたらしく、ブリズベンに来たのは、2007年らしい。その後もブリズベンで個人事業を試みたが失敗した形跡がある。
今回の事件、動機が何であるのかは、裁判で公になるだろうが、海外に住む日本人が増え、日本人が起こす犯罪が増えている象徴かも知れない。
ホーム | 始まり | ご挨拶 | 語学 | 仕事 | 金 | 人生 | 出版| 学校| 海外移住 | フィードバック
| お知らせ
| メディア
Copyright © 2011 Toshimichi Meshiei 名志栄 利満